詩…「惑溺」
君が泣いているとき、僕はなんにもせずに
背中に触れることさえ躊躇っていたのに
それでも君は笑う なぜ僕だけが悩む?
まるで僕一人だけに闇があるように
どれだけ叫んでも どれだけ眠っても
君のことを忘れはしないし
寧ろその微笑みに もっと恋焦がれてた
あゝ なんて君は美しいのだろう
僕は跪いてもいいから
君は この地で
生きていて
書き方は凡庸ではあるけれど、神秘的Heteroの「神秘がいる泉」や、再怪の「天女」(リンクはお待ちください)に通ずる純愛ですね。
"惑溺"という言葉を知り、使いたいと思って書いた詩ではありますが、
この言葉は詩にはうってつけなものの、写真に表すには非常に形而上的すぎる。
だから写真選びは本当に大変でした。
「場所」みたいに画像を自作するのもよかったんですが…↓
あまりイメージ通りのものが出来なくて。
なので最初の候補だった、この"僕"が"君"の背中を見ていたであろう部屋の写真を、少し編集しました。
部屋がぐにゃりとなってるのは、純粋な気持ちを持ちながらも、"惑溺"…溺れてしまっている愚かな様を。
初公開:2014年12月18日公開
詩過去作集「純愛」収録
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