2018年節分。「鬼内福外」
本日は節分。
我が黒薔薇卿の本棚には、節分の詩もあるのです。
今日という日のために作られた詩を貴方に。
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招くなら鬼を呼べ
やがて逝くこの体に
死神を纏う様に
家楡の咲く
白く閉ざされた病室で
死んだように臥せる
未練など何もない
限られた時を
開く記憶もなく
ただ上の空で暮らす
それでも包み込む手は
熱く熱く 伝導して
あとは情緒安定のまま
消えゆくだけなのに
涙と共に
寝台の傍で落花
なぜそれほど熱いのか
僅かなる命に
懸けるほどでもなかろうに
愛していたと呟く声
最後と知ってか
ああその瞳は
遥かなる懐旧の地
幻の理想郷は
胸に秘めた想いと似て
なれば此処を
二人きりの天国としよう
鬼よ福よ 我が世界に
来れるものなら来るがいい
風が吹く地で遊ぶ 懐かしき声
それは夢か現か
『鬼は外、福は内。鬼は……―』
ごきげんよう、皆様。黒薔薇です。
今日は節分ですね。
意外なのかはわかりませんが、節分の詩を2017年に作っていたのですよ。
タイトルは「鬼内福外」。
縁起悪いっすね(笑)
冬季ポエムの「氷柱の雫」に収録されています。
没案集・氷柱の雫にも解説っぽいのは書きましたが、
ここにも思いついたことを書いておきます。
ジャケットや文中にも使われている家楡(いえにれ)、またの名をセツブンソウ。
その名の通り節分に花を咲かせることから、その名が付けられたようです。
ジャケットの花は数少ない中の家楡のイラストです(笑)
白い花弁がとても愛らしい!
と、節分の意が入ってるものの内容はかけ離れてます(笑)
病に臥せる主人公が、死を悟りもう鬼でも死神でも来てくれ!となっている。
そして最終的に吹っ切れるという流れ。
適当すぎ(笑)
あ、皆さん豆まきしたり、恵方巻食べました?
私は両方してません!!(笑)
なので見せるような写真もございません( ̄▽ ̄)
以上黒薔薇でした!
P.S.本日の詩は、新作四季ポエムからの登場ですよ❤
*本日の詩*
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