詩…「脳内妄想エクスタシィ」
夢を掴むには小さすぎる手が
僕を夢の中に閉じ込めてしまった
私は言う
私には愛することと夢見ることしかできない
だから貴方は必要
でもほら
目の前にいるのに触れられないでしょ
溺れてしまう前に貴方を遮っておいたの
もう好きだと言えど 抱きしめてと言えど
届くのは願いばかり ああどうにかして君に触れよう
ならば君を閉じ込めてしまおう
初めて公開した際の解説によりますと、少年→少女→少年の順番。
少女は妄想癖がある子です。
初めは少女のほうが狂ってるように見えつつ、少年のほうも狂っていたという。
で、ここからは2017年の私の考察ですが(当時はそこまで考えてなかった)。
少女はタイトルのように妄想癖があるので、"(少年を)夢の中に閉じ込めてしまった"や、"貴方を遮っておいたの"という部分は、妄想だけで実行されていないものと思われます。
実際に行われたのは、少年が少女を閉じ込めたほう。
だから妄想に留まる分、まだ少女は可愛いもんです。
寧ろその妄想を実行してしまったのが、少年であり。
鏡のような愛の物語。
写真は"閉じ込めた"に連想して鎖です。
鎖から滴る血もあくまでイメージとしてなので、たぶん手荒なことはしていない。
初公開:2015年8月5日
詩過去作集「狂愛」収録
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