詩…「純白の隙間から、少女の黒を見る」
夢を語り出す窓辺の
暗く細い幾つもの道を行く
幼き頃は キャンバスがあり
長い想像で描けた
でも今は 血まみれになった
新しい色を知っても 混ざってしまう
あたしは何色だっただろう
この目で見れるものは
たくさんあるけど
心に刻み 植えこむのは
大切だったあなたたちに 壊されてしまった
あたしは闇が好きだった
だから 光があった
なぜ消そうとするの
約束など守る気もない
裏切りを裏切りと思わない
無垢ならお門違い
そして
白い手から差し込む黒ずみ
かなり今の感じに近づいてきましたね。
今でもこの詩を書いていた時のことを思い出します。
しかしさすがに、2年前の8月下旬までとは覚えていませんでしたが。
写真ですが。
この詩は、形に出来る部分がいくつかあった分迷ったんですよね。
「夢を語り出す窓辺の~…」なら、家の中から見た窓や道の景色が当てはまる。
「でも今は 血まみれになった~…」なら、絵の具のようにどんな色を混ぜても黒になるなどの描写や、血まみれの描写が当てはまる。
そんな風に、どれでもこの詩なんですよね。
でも、タイトルが「純白の隙間から、少女の黒を見る」なのと、「白い手から差し込む黒ずみ」とダブルパンチなので、
黒い靄が写り込むインパクトのある写真にしました。
この少女のように、色が混ざらずに白のまま生きている人は数少ないかもしれない。
けれどどれだけ穢れたって、夢見る心は持ち続けていたい。
初公開:2015年8月26日
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