詩…「十五夜の来遊者」

今宵は観月の宴

川では舟遊び

杯に映る月が揺らめく



月がひっくり返って

落っこちた兎が

芒を揺らして駆け寄る



最も豪華絢爛なもてなしで

夜は盛り深まる



結んだ芒は踏み潰され

閨処の衣に影は映らず

月夜で踊り狂う夢魔










久しく単発詩の移行です。


この詩は見ての通り、十五夜のために書いた詩です。

私は所詮十五夜にノリで餅を喰らう女ですので、とにかく調べてここぞとワードを詰め込みました。


段落で言えば4段でも、十五夜や月見の代表の詩にするに劣らぬ出来。



写真も完璧!

舟遊びまでは手が負えませんでしたが、場所や景色を一枚で再現できました。




このように毎年紹介するつもりなので、今年も十五夜を迎えたらこの詩を思い出してね。






初公開:2016年9月15日

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