リクエスト詩…「葬られぬ永遠の黒薔薇」
勝手に儚い蝶になった
君の匣はまだここにある
一年中の黒薔薇をあげよう
鍵は蔓がしっかり閉めるから
棘が皮膚を貫き
純粋なその血を流しても
黒薔薇は赤には染まらない
君は目を閉じたままでも
心はあくまで僕の中にある
螺旋を描くように開く
小さな蕾の中に沈めよう
憎しみも恨みも
君に届かずに散ろうと
黒薔薇は枯れることはない
僕しか知らぬ秘密の部屋を
特別に教えてあげよう
鍵穴は壊して
腐って灰になりゆくまで
君と幽閉されていたい
溺れるほどの黒薔薇の中
この作品は、タイトルの通り初のリクエスト作品でした。
黒薔薇卿歓楽館でいつも詩を読んでくださる方から、私の名前でもある「黒薔薇」について書いてほしい、とのことでした。
初のリクエストもあって、非常に張り切って創作を。(笑)
とにかく黒薔薇の意味を調べたりして、
黒薔薇の王道的な内容にしました。
2つくらい没があったりしてとても練っていたのを覚えています。
おかげで、私のすべての詩の中でも完璧な詩だと思っています。
写真もなかなかよろしいでしょ?
病んだ感じや、詩にもある黒薔薇の不滅の強さを表せたと思います。
初公開:2016年5月18日
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