詩…「屋根裏の廃れた書斎にて」
私の心は熔岩だ。
君を憎んで、憎んで、
憎み尽くすことはできるが、
純粋に愛することはできないだろう。
ああ、私の心が大海であったならば。
荒波で君を飲み込むことはあれど、
ひと時でも君を優しく包み込むことができる。
君には、あの遠くの街を覆うように聳える、
怪物の如き火山が見えるだろうか?
私はあの火山のように、噴火をすることはできない。
いや、しようとすらしないだろう。
なぜなら、君は存在しないからだ。
私の瞳に君を映せば、存在しうることもあるだろうが、
君の瞳に私が映ることは、一生無い。
悲しいことだと、絶望し、果てようと考えたこともある。
だが、君の瞳が他の誰かを映すなど毛頭考えられない。
ならば君が、私の瞳に存在し続けられるよう、
何世紀でも生きてみせよう。
いつ生まれようが、いつ死のうが、
胸にあるのはただ一つ。
君を愛していることだ。
by Pixabay https://pixabay.com/photo-691939/
形式が人間たる所以に似てるな。
この時期(2017年夏)は、きっと型破りな形式で書きたかったのでしょう。
この詩に限らず、私の詩での恋愛観は
"相手がそもそも存在していない"
ことが多いので、共感しにくいかなと思う。とブログでも書いていた。
でもセリフっぽいのがズキュンと来るよね。
写真は文中に登場する火山を。
美しく、パワーのあるものを選んだ。
しかし、家から火山が見えるというのも特殊だな(笑)
山のふもとの町ならあるかもね。
初公開:2017年9月3日
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