詩…「夢現舞踏会」
幻想の踊り子たちが 手を取り合い舞う
その中で現想(げんそう)の私も手を取る
仮面をしなくとも 隠される見え透いた戯言
盤のように回るの 私の手を取る紳士たちが
私は美を纏わされた 愚かにもそれに手を出し
口づけをしたくなるほどの誘惑に負け
唇につけた甘い毒を回らせる
そう 現想は幻想へ いずれ来る孤高の道へ
by Pixabay https://pixabay.com/photo-1230691/
特に私の詩の中でもわかりにくい(私基準)。
ブログでも長々と解説しておりましたが、自分でも着地点が不明。
でもついに来た!って感じですね。
恐らくですが。
初めから美しいこの女性は、その美しさを他人に利用されてしまい、
男性が寄ってくることを見越して唇に毒を塗られました。
そして誘惑に負け、口づけた男性に次々と毒が回り、舞踏会にいた男性たちは幻想となる……亡くなっていくわけですね。
最後には私一人…孤高の道を辿ることとなる。
なぜ他の者たちも幻想だったのか、そもそもなぜ男性を殺すようなことをしていたのかは不明です。(笑)
*
写真はかなり迷いましたね。
舞踏会がテーマの写真がこれでもか、っていうほど無くて。
ヴェネツィアンマスクがたくさん出てきましたが、そういうのじゃないし。
そして最終的に、舞踏会の会場っぽいものになりました。
ちなみにイタリアのトリノにある王宮のようです。
最後に、この"夢現"は後に「夢現遊園地~Silver's wonder land」にも使われます。
やはり夢と現実というのは、私の詩の根底であり、人間の永遠のテーマだと思うので。
初公開:2015年6月15日
詩過去作集「異世界」収録
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