詩…「夢現舞踏会」

幻想の踊り子たちが 手を取り合い舞う

その中で現想(げんそう)の私も手を取る 

仮面をしなくとも 隠される見え透いた戯言



盤のように回るの 私の手を取る紳士たちが



私は美を纏わされた 愚かにもそれに手を出し

口づけをしたくなるほどの誘惑に負け

唇につけた甘い毒を回らせる

そう 現想は幻想へ いずれ来る孤高の道へ











特に私の詩の中でもわかりにくい(私基準)。

ブログでも長々と解説しておりましたが、自分でも着地点が不明。

でもついに来た!って感じですね。



恐らくですが。

初めから美しいこの女性は、その美しさを他人に利用されてしまい、

男性が寄ってくることを見越して唇に毒を塗られました。

そして誘惑に負け、口づけた男性に次々と毒が回り、舞踏会にいた男性たちは幻想となる……亡くなっていくわけですね。


最後には私一人…孤高の道を辿ることとなる。



なぜ他の者たちも幻想だったのか、そもそもなぜ男性を殺すようなことをしていたのかは不明です。(笑)







写真はかなり迷いましたね。

舞踏会がテーマの写真がこれでもか、っていうほど無くて。

ヴェネツィアンマスクがたくさん出てきましたが、そういうのじゃないし。


そして最終的に、舞踏会の会場っぽいものになりました。

ちなみにイタリアのトリノにある王宮のようです。



最後に、この"夢現"は後に「夢現遊園地~Silver's wonder land」にも使われます。

やはり夢と現実というのは、私の詩の根底であり、人間の永遠のテーマだと思うので。






初公開:2015年6月15日
詩過去作集「異世界」収録

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